MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

読書

真梨幸子『6月31日の同窓会』

『6月31日の同窓会』年末に読んだものです ―その案内状が届くと死ぬ― イヤミスの女王 真梨幸子が描く有名女子一貫校を舞台にした群像ミステリー。 悪意渦巻く女の友情と学園の闇。 おもしろくならない訳がないでしょう! ※以下一部ネタバレが含まれます。未…

角田光代『坂の途中の家』

角田光代著『坂の途中の家』 「八月の蝉」「紙の月」等の代表作で知られるベストセラー作家 角田光代の“家庭に潜む究極の心理サスペンス”ノベル。 ー最愛の娘を殺した母親は私かもしれないー ※以下ネタバレを含む書評がありますので未読の方はご注意ください…

東野圭吾『危険なビーナス』

東野圭吾著『危険なビーナス』 惚れっぽい独身獣医伯朗が新たに好きになった相手は、失踪した弟の妻だった。 ―最初にいったはずです。彼女には気をつけたほうがいいですよ、と― とりあえず月1冊! 私的超激アマ読書目標無事ノルマ達成です。 それにしてもこ…

有川浩『旅猫リポート』

『旅猫リポート』 ある事情から愛猫ナナを手放すことになった宮脇悟は新しい飼い主を探すため、愛車の銀色ワゴンで“最後の旅”に出る。 2018年福士蒼汰さん主演で映画化にもなった有川浩の長編小説。 内容(「BOOK」データベースより)野良猫のナナは、瀕死の…

レビュー『ずうのめ人形』

澤村伊智著『ずうのめ人形』著者原作の『来る』が12月7日全国ロードショー!ということで、2作目となる『ずうのめ人形』を読んでみました。デビュー作『ぼぎわんが、来る』に登場の(もちろん映画も)比嘉姉妹シリーズ第2段で、都市伝説を下敷きにした怪奇ミス…

レビュー『アルテーミスの采配』

真梨幸子著『アルテーミスの采配』夏の初めに読んだものですが投稿のタイミングを逃してしまったので。大好きな真梨さん鉄板の復讐モノです。 「人生に分岐点なんてものはない。 知らない間に、何処かの誰かに、 その道は選ばされている」 アルテミスーartemi…

レビュー『ポイズンドーター・ホーリーマザー』

『ポイズンドーター・ホーリーマザー』祝!デビュー10周年の湊かなえさんです。『未来』『ユートピア』とで迷ったけれど「湊かなえ原点回帰」の一文に惹かれ、まずはこちらの文庫新刊から読んでみた。母と娘、姉と妹、女友達、男と女…様々な感情が交錯する6編…

レビュー『下町ロケット ゴースト』

池井戸潤著『下町ロケット ゴースト』累計280万部突破の人気シリーズ最新刊。CMで見てからずっと心待ちにしてました♪第三段は宇宙(そら)から大地へ。 いま佃製作所の新たな戦いの幕が上がる!連日の猛暑と西日本を襲った未曾有の豪雨被害を思うと、何となく…

レビュー『娼年』

石田衣良著『娼年』松坂桃李さん主演で同名舞台・映画化読んでみたのはちょっとした興味本位です。映画を観に行く予定はとくにありませんが…桃李くん・・・頑張ったね。BOOKデータベースをもとに要約すると…主人公二十歳の大学生 森中領は恋愛や学業に退屈を…

レビュー『アキラとあきら』

池井戸潤著『アキラとあきら』昨年5月に文庫新刊で書店に並びその2ヶ月後に最速でドラマ放映。この流れから文庫書き下ろしなのかと思いきや、8年以上も書籍化されずに眠っていたというのだから驚きです!同じ音を持つふたりのアキラの“宿命”を描いた青春群像…

レビュー『祈りの幕が下りる時』

東野圭吾著『祈りの幕が下りる時』2018年1月27日に全国ロードショーということもあって、もう既に劇場で観た!という方も沢山いらっしゃるかと思います。東野さんのベストセラー「新参者」加賀恭一郎シリーズ完結編で、2014年の第48回吉川英治文学賞受賞作品…

レビュー『マスカレード・ナイト』

東野圭吾著『マスカレード・ナイト』ホテル、イブ、に続き一流ホテルのコンシェルジュ山岸尚美と警視庁捜査一課の敏腕刑事新田浩介の異色コンビが難事件を解決!累計270万部突破のシリーズ第三段。新田刑事ホテルマン潜入捜査リターンズ♪(当方、新田ファンで…

レビュー『無貌の神』

恒川光太郎著『無貌ムボウの神』2017年新刊は6編成短編集でした。夏目友人帳の斑様を彷彿する様なあやかし感満載の装丁に、これは期待出来るかもと楽しみにしていました。1篇満40頁弱で完結するので移動時間に調度よい重量感でした。内容(「BOOK」データベー…

レビュー『虚ろな十字架』

東野圭吾著『虚ろな十字架』光文社2014年刊行の長編小説です。春に文庫新刊で見つけて買っといたら、よく見りゃ拙宅に単行本…持ってた^^;あちゃ~☆やっちまった!!こいつぁうっかりだー。なんて軽口が叩ける様な明るいものでは全然なかったのであります。「死…

レビュー『君の膵臓をたべたい』

住野よる著『君の膵臓をたべたい』2016年の本屋大賞2位を受賞した住野氏のデビュー作で、今月28日に全国ロードショーされる話題作。通称キミスイ。そして、映画主題歌にはMr.Childrenの新曲「himawari」が起用されています♪映画公開目前の、見る人によっては…

レビュー『陸王』

池井戸潤著『陸王』約1年ぶりの読書レビュー更新です。経営難に喘ぐ老舗中小企業が社運を賭け新規事業参入に挑んでくという・・・何となく先の展開が想像出来る段階で過去作に既視感を覚えずにはいられないけど、面白いのは何べんだって面白い!!私が読書スラ…

レビュー『夢幻花』

☆祝文庫☆東野圭吾『夢幻花』読んだ記憶が確かなら多分3月^^;「黄色いアサガオだけは追いかけるな」花を愛でながら余生を送っていた老人の死と消えた鉢植え。現世では存在しないという黄色い朝顔の真相をめぐり、宿命を背負った者達の人間ドラマが交錯するミ…

レビュー『人魚の眠る家』

東野圭吾作家デビュー30周年記念作品『人魚の眠る家』さいしょに・・・私の記憶が確かなら読んだのは多分4月…。ぽつぽつ本は読んでいたんだけど、すべて読みっ放し^^;夏休みといえば読書感想文?という訳で久々の読書レビューです! 今も夏休みの宿題に読書…

レビュー『ランチのアッコちゃん』

柚木麻子著『ランチのアッコちゃん』巷では読む程に心がどんどん弾んでくる“ビタミン小説”なんて呼ばれているみたいですね。サクッと読める4つの連作短編なので、ランチタイムや通勤タイムに丁度いいかも♪アッコちゃんシリーズ第1段です。 発売当初、装画と“…

レビュー『鸚鵡楼の惨劇』

“イヤミスの女王” こと真梨幸子史上最も危険なサスペンス 『鸚鵡楼の惨劇 オウムロウノサンゲキ』約30年程前、西新宿 十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で起こった殺人事件。※フィクションです忌まわしき未解決事件の記憶が新たな悲劇を引き起こし、その全貌が明らか…

レビュー『境遇』

湊かなえ著『境遇』2011年刊行。私が知らなかっただけで松雪泰子さん、りょうさんのダブル主演で既にドラマ化もされていたのですね^ ^;ドラマ原作として書き下ろしされ、同年ABC創立60周年記念スペシャルドラマとして放送され、DVD化もされています。 私の回…

レビュー『ヘブンメイカー』

恒川光太郎著『ヘブンメイカー スタープレイヤーⅡ』『スタープレイヤー』の世界観はそのままに新たな主人公を迎え、広大な異世界で10の願いを叶える力を得た者が描く理想郷とは何なのか!?人間の本質とは何なのか!?興奮と感動を呼ぶ壮大なファンタジースペクタクル…

レビュー『ぼぎわんが、来る』

去年の暮れ・・・書店の新刊棚で私を2度も足留めにした、澤村伊智著『ぼぎわんが、来る』2015最後の既読です^^;この目を引くうす気味悪い装丁、初めて耳に聞く“ぼぎわん”いう怪しさ満載の名。年の瀬に怖い話ってどーなの!?って思ったけど、帯を見て即決で買…

レビュー『ソウルメイト』

馳星周著『ソウルメイト』ソウルメイトとは諸説ありますが“魂”と“仲間”を語呂合わせした造語で過去世で何度となく出会っていて現世でもお互いの魂を成長させる為、巡り会うことが約束された深き縁で結ばれている人や生きものの事を指すそうです。 この書での…

レビュー『教団X』

前回に続きピース又吉推薦図書、読破第2段☆中村文則著『教団X』読了です。アメトーーク読書芸人の回では、確かオードリー若林さんの愛読書NO.1に紹介されてたと記憶してますが…。帯には「又吉直樹さんマジオシ‼」若林くん・・・(増刷では若林さんも帯書いて…

レビュー『漁港の肉子ちゃん』

今もれなく書店に行くと・・・芥川賞ノミネート以降から急激に平積みされた本に目を留めれば“又吉先生帯”の多いこと‼ 今回購読したこの本にもデカデカと“アメトーーク!「読書芸人」でピース又吉が紹介、大反響!”と、ばっちり銘打たれてました♪西加奈子さん…

『夜市』がラジオドラマ化☆

秋ですね~♪芸術の秋、スポーツの秋、食欲の秋、そして読書の秋到来!秋生まれだからかな!?1年の中で秋が1番好きな季節です♪9月は既読冊数がなんと0に終わり…(ノω・、)その分を取り戻せる様に今月はいい本を沢山読みたいです☆前にもブログにのせた事あるんです…

レビュー『ラプラスの魔女』

東野圭吾作家デビュー30周年の節目を飾る『ラプラスの魔女』2か月かかりましたが漸く読了しました。角川書店創業70周年記念作でもあり、東野氏通算80作目の到達点でもあるメモリアルな1冊に仕上がっています。キャッチフレーズは――彼女は計算して奇跡を起こ…

レビュー『火花』

読むのはまだ当分先になると思ってた『火花』もはや説明も不要と思われますが著者は“読書芸人”としても知られるお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹氏。今春候補に上がった三島由紀夫賞は逃したものの、第153回芥川賞受賞作家となってからは今や時の人&話題の…

レビュー『命を救われた捨て犬 夢之丞』他

とあるご縁から書籍をお借りし、 読み終える事が出来ましたのでご紹介させていただきます。今西乃子著 『命を救われた捨て犬夢之丞災害救助 泥まみれの一歩』桜林美佐著 『ありがとう、金剛丸~星になった小さな自衛隊員』 ノンフィクションを読むのは久し振…