MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

草彅剛「ミッドナイトスワン」

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公開初日に行ったのに文脈が纏まらず^^;
9月はブログの更新が1こも出来んかった…無念。
実家の方も無事彼岸が終わり、法事続きの夏もようやく一段落ついたので、この秋は心おきなく趣味に課金(?)の予定です♪

まずは草彅剛さん主演「ミッドナイトスワン」を観てきました(ネタバレあります!)
正直まだ映画館や人が複数集う場所に抵抗はありますが、これだけは絶対に劇場で見たい!!と思っていました。


SMAP時代からお芝居に定評がある草彅くんですが、私も過去に彼が主演したドラマはたぶん全部見た…と思うけど、私が思う限りこれまで演じてきたなかで一際、役者草彅剛の真髄をみた!!って言葉しか出てこない!本当に本当に、素晴らしい俳優さんになられましたね。


ざっくり内容を纏めると、
草彅さん演じる「凪沙」は新宿のショーパブで働くトランスジェンダーの男性。
故郷広島の家族には女性として生きていることはまだ打ち明けていない。
同じ頃、同郷の従兄弟で水川あさみさん演じる毒親シンママの「早織」が娘の「一果」に手をあげ児童相談所に通報され、一時的に凪沙が面倒を見るよう広島の母親から連絡が入る。


一果が上京した際、迎えに現れた「凪沙」が写真の人物と明らかに風貌が違うことに怪訝な表情をうかべる少女に、それを敏感に察知した凪沙は好きで預る訳じゃないと冷たく突き放す。

ある日一果は部屋で見つけた白鳥の湖のステージ衣裳に心を奪われ、こっそり身に付け自分も踊ってみたいと凪沙に内緒でバレエ教室のレッスンに通い、手足が長くスレンダーな体型にも恵まれ一果は瞬く間にその才能を開花する。


そんな中、コンクールを目指していた一果が補導され、その事件を切欠けに凪沙の心にもある変化が生じていく。
セクシャルマイノリティの凪沙と親からネグレストされた一果、いつしか二人の間には母子のような感情が芽生えていく・・・
この続きは是非本編で!とにかく良作です。


LGBTを題材としているので映画の感想を語るには私の乏しい語彙力じゃ薄っぺらな言葉しか出てこないので、ここでは草彅さんの凄すぎる演技力を全力で称賛するに留めておきます。

昨年 この映画が公開されることを知り、“あ~ 今度はつよぽん女装するんだ~”、性と心の葛藤に苦しむ難しい役やるんだねぇ…と漠然としか思ってなくて、スマスマなどで女装した草彅くんは見てたし、スチールを見なくても何となくイメージ出来てたのだけど、実際に映像で見た草彅さんは、見た目も声も皆が知ってる草彅剛さんなのに、スクリーンの中にいたのは完全に「凪沙」でした。


目で語る表情や後ろ姿だけでなんだかもうボロボロ泣けて来て、苦しくて、切なくて、幾度となく訪れるショッキングなシーンに息を飲み、エンドロールが終わっても暫し放心。
もし前の事務所だったならあそこまでリアルな描写が撮れたかな!?ってぐらい、その体当たりな俳優魂に圧倒されてしまいました。


一果を演じた新人の服部樹咲さんも本当に素晴らしく、同じく東京で出会った同級生りん役の此方も新人の上野鈴華さん、彼女も心に闇持つ難しい役どころを衝撃的かつ鮮明に演じきった!この若き彼女達の今後の活躍にも大きな期待です。

決して明るい映画ではないけれど、こんなにも心が揺さぶられる素晴らしい作品なのに…番宣はもとより、何と民放での告知の少なさよ。。


いつも草彅さんの舞台はなかなかチケットが取れなくて、今年こそは!と思っていたのに、コロナで観劇全体が厳しくなってしまったのと、芝居に携わる役者さんの悲しいニュースや日々の生活に追われ、映画や芸術から足を背けてしまっていたのだけれど、この秋はなるべく沢山劇場に足を運び、豊かな目を養いたいと思うMIYABIです。

でも一番のお目当ては16日公開の「鬼滅の刃 無限列車編」なんですけどね~✨ちなみに今日は22巻発売日♪煉獄さんの缶バに釣られ特装版買いました^^ 早く観たい!!でも見たくない…見たい・・・

「ミッドナイトスワン」はTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて上映中!
ノベライズもあるみたいなので小説版も頑張って読んでみようかな。。。