MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『スタープレイヤー』

 

物語のフロンティアを拓き続ける鬼才・恒川光太郎
10年越しで挑む、果てなき創世記!
ファンタジー小説の地図を塗り替える超大作シリーズ、
堂々開幕!(角川公式HPより引用)


突然ですが、10の願い事が叶うとしたら何を望みますか!?(゜゜;)

30代・無職・離婚経験者の斉藤夕月は謎の男にくじ引き箱を差し出され、
にべもなく1等籤を引き当てた夕月は「スタープレイヤー」という称号と、
10の望みを叶えられる権利を獲得するのです。

先ほどの質問に戻ります。

潤沢な資産、絶世の容姿、天才的頭脳、類いまれなる才能…考え出したら眠れなくなる様なアンサーが続々とでてきますo(*゚∀゚*)o

ただし、現実世界で無く小惑星の見知らぬ土地で、
知り合いはおろか草原が拡がるだけの異次元世界にワープしてから
同じ質問をされたなら私はどう答えるだろう。
この辺が恒川光太郎ですねぇ~(-∀-)

スターボードと称されるタブレット型端末を操作し、この世界の何処かに点在する同類のプレイヤーや原住民と交流をしていきながら、この非現実的世界を受け入れて行く…という冒険ファンタジーです。

RPGゲームを疑似操作している感覚で隣国との国交、政治的軋轢に対面し、ごく普通の女性であったヒロインが、神にも近い領域に選ばれた事で様々な国を取り巻く問題に足を踏み入れて行くのです。

あっという間に読んでしまった(*´∀`)

過去作の短編集でも長編映画1本分のスケールを描く鬼才恒川光太郎が、
ずっと書きたかったという本格ファンタジー
面白くないわけが無いのですっ!
 
来年夏には第2巻刊行予定!!次回作にも期待です♪
『スタープレイヤー』★★★★☆