MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『イニシエーション・ラブ』

 
今、ちょっと話題になってますよねコレ。
その回は見逃したのですが…
くりぃむしちゅーの有田さんが番組内で“お薦め本”として
紹介され再ブレイクしたとかしないとか…。

全部読んでから再読すると、1回目に読んだ話と内容が変化する…
という「叙述トリック」の超定番の1冊ですね~。
私は再読はしていませんが初めて読了した時、頭の中が
「???(; ̄Д ̄)???」軽いパニックが起こりました。

何書いてもネタバレになってしまいそう…慎重にレビューします。

主人公は女の子と1度もお付き合いした事のない大学生のユウキ。
代打で参加した合コンで、清純そうで歯科衛生士のマユに一目惚れ。
色恋に奥手なユウキとマユの甘酸っぱい恋愛物語が展開されます。

“あぁこんなピュアな恋もあったっけ~”と懐かしみながら当方も初々しい気持ちで、ユウキの初恋成就を若干退屈と思いながらも見守って行きます。

カセットテープの様にA面とB面の2部構成になっていまして、B面は社会人編として二人の距離も縮まりリアルな性描写もちらほら…(*´3(*uou*)

読みながら多少の違和感を覚えつつ…
男と女は時の流れとともに移ろいで行くよね ┐( ̄ヘ ̄)┌
…とパラパラ読み進めて行くと・・・

あの件のラスト衝撃の2行が!
“絶対に最後の2行は先に読まないで‼”という注意書がありましたが、
そんなん言われたらそりゃ見ちゃうでしょ|д゚)←
それでも「???」だったけどラスト2行が来てもやっぱり「???…。」

ネタバレサイトに行ってはじめて…
マジかー(@ ̄□ ̄@;)!!ってなった。

時系列や一人称の使い方が巧みで仕掛けられたミスリードの連鎖に、
小説家って凄いな~とタメ息ついたものです。

まぁ…でも…
今カレと1字違いの名前ってアリバイ工作に便利よね( ̄b ̄)シ~

来年はナント映画化されちゃうとか!
実写化不可能と言われたあのラス2をどう影像化するのか気になります…。

「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリーですが…
まだ二回読んでいない私σ(;゚∇゚)

これは最後のどんでん返しを楽しむミステリー小説なのですが…
男女の二面性を描いた人生の勉強にもなる恋愛小説でした。

時に恋愛って怖い…。
イニシエーション・ラブ』★★★☆☆