MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『今朝の春 みをつくし料理帖』


高田郁著『みをつくし料理帖シリーズ』
第4段、今朝の春

前作「想い雲」では在らぬ濡れ衣から一時客が離れたつる家でしたが、伝説の花魁あさひ太夫を有する「翁屋」の料理番 又次を助っ人に派遣し、3の付く日をお酒の解禁日にした事と澪の心を尽くした料理に再び客足が戻り風評被害を払拭したのでした。

以下、献立とあらすじです
花嫁御寮―ははきぎ飯
遂に澪が恋心を抱く小松原の実体が判明!大方予想はついていましたが・・
障害なくして人情モノは運びませんからねぇ。
天災が相次いだ時代、飢饉を救った初見の食材に想いを込め澪は調理場に。
食の有り難みが身に沁みて泣けて来ます。

友待つ雪―里の白雪
この章はわざわざ備忘録に残さずとも、この先幾度となく読み返すであろう
当シリーズの核となるエピソードになるでしょうから敢えてレビューは致しませんっ!
毒舌食通戯作者の清右衛門さん、へそ曲がりだけどとってもイイ人です。

寒紅―ひょっとこ温寿司
澪と芳の裏店の隣家、おりょう 伊佐三夫婦は両親を目前で亡くしたショックから声を喪失している 太一という養子の息子と、倹しいながらも親子仲睦まじく暮らしているのですが、その伊佐三に不貞行為疑惑が持ち上がり、その真相とは…

今朝の春―寒鰆の昆布締め
時系列では暦は年の瀬。料理番付の采配を現代で言う“料理の鉄人”同様、同じ食材で勝敗を競う運びと相なったつる家と登龍楼。
その題目は鰆―読んで字の如く鰆の旬は春。
つる家で働く人達や顧客の期待と声援に後押しされ、澪は再び試行錯誤の日々を送るのです。

だいぶ人物像も固まり、ドラマは見ていないので配役云々をどうこう言える義理ではないのですけど…ここ暫くトレードマークの下がり眉が下がりっぱなしの澪を見て、脳内では蒼井優ちゃんをイメージして読んでます(*´・_・`)
北川さんは綺麗すぎて…太夫の方が合ってる感じかな♡(`・_・´)
謎の侍 小松原役もTOKIOの松岡さんも素敵♡ですが、私の脳内は西島秀俊さんで読んでおります(←超いらない情報)

配役をあれこれ想像するのもまた愉快♪
『今朝の春 みをつくし料理帖』★★★★★