MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

東野圭吾『危険なビーナス』

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東野圭吾著『危険なビーナス』
惚れっぽい独身獣医伯朗が新たに好きになった相手は、失踪した弟の妻だった。
―最初にいったはずです。彼女には気をつけたほうがいいですよ、と―


とりあえず月1冊!
私的超激アマ読書目標無事ノルマ達成です。
それにしてもこの本、確か新刊で買ったと思うけど、うちの本棚でスタンバってる間にとうとう文庫も出ちゃったか…。
最近ずっとこのパターンだな。。
もう新作は文庫化されるまで待った方がいいんじゃないのっていう^^;


※以下ネタバレを含む書評がありますので未読の方はご注意ください!


「BOOK」データベース等をもとにざっくり内容を掻い摘まむと・・・
主人公は40代手前独身獣医師の手島伯朗。
ある日、勤務先に疎遠した弟の妻と名乗る若い女から、夫が失踪した、警察には頼りたくないので独自捜索を手伝ってくれと電話が入る。

失踪の原因は明人が相続するはずの莫大な遺産が関係しているのか!?
行動を供にするなかで不謹慎とは思いつつ伯朗は弟の妻、楓に惹かれていく。
明人の安否は?失踪事件の真相やいかに!?



母親の再婚が端を発した複雑な家族構成、くせ者揃いの親戚達、禁断の恋(!?)、弟の消息を探るなかで次々と明らかになっていく家族の秘密…、そしてその中には「サヴァン症候群」「フラクタル図形」「ウラム螺旋」なんていう東野圭吾鉄板の理系ワードも存分に折り込まれ、気が付けば時間を忘れて没頭する事しばしば。


ただいつも思うんだけど、東野さんが描く女性…、延いてはヒロインポジであればあるほど好きになれないのは何故!?今回は主人公の獣医も酷いな。。女性の尻ばかり追ってる印象(笑)

そしてこの楓も御多分に洩れず、頭の回転が早く魅惑的でナイスバディ、明るく人当たりも良い才女という申し分ない形容詞のオンパレードなのに、ちっとも魅力的に映らなかったんだけど。

初っぱなから義妹前提で登場したからすんなり受け入れちゃってたけど、途中から実はこいつこそ事件の黒幕なんじゃ!?と疑いを持ちながら読んだり・・・その真相は…ご興味がありましたら是非本編でお楽しみください。


読了後もサラッとして、東野作品では間々ある何とも言い難い重苦しさや指先が冷たくなるような緊迫感も特になく、いつもだったら100%物足りなさを感じていたであろう所だが、さくっと読みやすくて読書ブランクのある自分にはこのタイミングで読めて良かったと思われ。


文庫本(中古)でも良かったかな^^;
東野圭吾『危険なビーナス』★★★☆☆