MIYABIの部屋

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レビュー『マスカレード・ナイト』


東野圭吾著『マスカレード・ナイト』
ホテル、イブ、に続き一流ホテルのコンシェルジュ山岸尚美と警視庁捜査一課の敏腕刑事新田浩介の異色コンビが難事件を解決!
累計270万部突破のシリーズ第三段。
新田刑事ホテルマン潜入捜査リターンズ♪
(当方、新田ファンです^^)



ざっくり内容を掻い摘まむと。。
都心のマンションの一室で20代独身女性が遺体で発見された。
後日、警視庁宛にまるでその犯行を知っているかの様な、大晦日某ホテルのカウントダウンパーティーに真犯人が姿を現すという差出人不明の密告状が届く。

そこに指定されたのは「ホテルコルテシア東京」、シリーズ1作目で連続殺人事件の犯行予告に巻き込まれたホテルに再び魔の手が忍び寄る。

マスカレードは直訳すると仮面(舞踏会)ですが、変装や虚構という意味も。
“お客さま”の仮面の下に潜む殺人鬼の正体を暴くことが出来るのか!?


***


今作で3作目を迎えるマスカレードシリーズ。
このシリーズ好きなんですよね~♫

第1段の『マスカレード・ホテル』から数年が経ちフロントクラークだった山岸女史はコンシェルジュに昇格、以前新田とコンビを組んだ所轄の能勢刑事が捜査一課に栄転するなど、警察サイドホテルサイドも人事面等に変化が見られています。


山岸さんがコンシェルジュデスク付になったため、新田刑事の新たな補佐(お目付け役!?)に着いたのが「ザ・規律」を具現化したような堅物フロントオフィスアシスタントマネージャー 氏原祐作。
山岸さんも所作や立居振舞には相当厳しかったけど、氏原さんはその二倍増しw


山岸 新田のプロフェッショナルなその手腕振りは過去作でも然ることながら、能勢 氏原の察知力というか人を見極めるスキルの高さがこの複雑に絡み合う群像描写に一躍買っているのも魅了の一つですね^^


それにしても…改めて此所まで書いてきた横文字の比率すげーな^^;
極め付けが今回の表題にもなった仮装パーティーの正式名称が
『ホテル・コルテシア東京年越しカウントダウン・マスカレード・パーティー・ナイト』通称『マスカレード・ナイト』…舌噛みそー!


ホテルに出入りするお客様との会話を中心に展開していくので、いつにも増して読みやすいです。。。が、な~んか物足りなさを感じるのは何故だろう(´-ω-`)エンタメ色強めでミステリーは結構あっさりかも。


多々ツッコミ所は満載でしたが、最後まで真犯人の片鱗を見せぬままクライマックスまでもつれ込むプロットの巧さは「エクセレント(*’ω’ノノ゙☆」のひと言!
最後はまんまと騙されました。(…てゆーか予想を裏切り過ぎでしょ〰️)


続編では山岸さんの新天地での活躍が届いてきそうな気配ですね。
この二人には恋愛感情を超越した信頼関係であって欲しいので、ひとまずロマンス的展開にならず個人的には安堵であります(*‘ω‘ *)



ただね…ちょうど読み始めたタイミングで映画化の話題が飛び込んできて、、、
ちょいちょいその俳優さんのお顔がチラついて何だか集中出来んかった。。

『マスカレード・ホテル』
来年公開される映画のキャスティングが公式に発表されたようですね。
木村拓哉さんと長澤まさみさんのW主演…。
まぁ東野圭吾だし、映像化される事については何の不思議も抵抗もないんだけど……

あくまでも私個人の意見としてですよ。
新田浩介≠木村拓哉
ないわ〰️ヾノ´д`)ナイナイナイナイ…


新田刑事って設定では
30代半ばセレブ育ちの頭脳明晰長身イケメン、おまけにバイリンガルで帰国子女、性格はちょっと荒っぽい所がたまに瑕だけどジェントルマンで仕事のデキるオトコっていう、女子のハートをがっちりキャッチする絵にかいた様なハイスペック系エリート刑事なワケよ。

木村さんは好きだけどさぁ…
もうそろそろいまの年齢に見合った役柄にシフトチェンジされてもよろしいのとちゃいますか?このテのキャラはもう腐るほど程やってきたでしょうに・・・。

まぁ、なんだかんだ言って結局…見ちゃうんだろうな~とは思いますけど。

何だか本題から大きく脱線しちゃいましたね。

次はロスが舞台になるのかな?
シリーズ新稿楽しみにしています^^
『マスカレード・ナイト』★★★★☆