MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『夢幻花』


☆祝文庫☆東野圭吾『夢幻花』
読んだ記憶が確かなら多分3月^^;
「黄色いアサガオだけは追いかけるな」
花を愛でながら余生を送っていた老人の死と消えた鉢植え。
現世では存在しないという黄色い朝顔の真相をめぐり、宿命を背負った者達の人間ドラマが交錯するミステリー長編。


ヒマワリと同じく夏の風物詩的存在の朝顔
暑中見舞や浴衣の絵柄に朝顔市、
そういえば東京オリンピックのエンブレム候補にもあがってたよね。
うん日本の夏ってイメージあるある(*´ω`*)゛
 
 
内容「BOOK」データベースより
花を愛でながら余生を送っていた老人・秋山周治が殺された。
第一発見者の孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた黄色い花の鉢植えが気になり、ブログにアップするとともに、この花が縁で知り合った大学院生・蒼太と真相解明に乗り出す。一方、西荻窪署の刑事・早瀬も、別の思いを胸に事件を追っていた…。宿命を背負った者たちの人間ドラマが展開していく“東野ミステリの真骨頂”。
第二十六回柴田錬三郎賞受賞作。
 


現代の朝顔アジサイ同様、
青や紫が主流だけど江戸時代には黄色い朝顔も存在していたらしい。
今や青いバラもレインボーカラーも珍しくなくなってきた昨今、自然界では目にしないにしても生花店に行けば普通にあるんじゃない!?と結構本気で思ってました(無知はツラいよ^^;)

黄色に咲く花はそんなに珍しいものではないけれど、存在しないのにはそれなりの理由があったってことなんだね。

黄色い朝顔の謎を追う複数の人物像。
序盤、特別接点のないエピソードが気付いた時はその点が1つの線に結ばれてた‼
え!?どこで繋がった(○_○)!?
その一連の流れがとてもスムーズで、さすが東野圭吾!と思った次第です。

遺伝子科学、スポーツ、原発、家族…と東野さん十八番の題材をぎゅぎゅギューッと圧縮した謎解き本格ミステリーでした。


東野圭吾の本髄とも言える“泣けるミステリー”の部分が思ってたより乏しかったのは残念ですが、伏線の回収も実に見事でした!
時間を忘れる位没頭出来る代物かと(^^)d
単行本出た時にもっと早く読んどけば良かった~と軽く後悔。

一気読み必至かも♪
東野圭吾『夢幻花』★★★★★