MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『バラガキ 土方歳三青春譜』


――茨の様に鋭い棘を持つ悪童。
  触ると怪我をする危ない者を武州ではバラガキと呼ぶ――

泣く子も黙る多摩のバラガキのトシとは
新選組副長 土方歳三、この男の事である。

初夏に土方歳三めぐりで函館に行って来たのですが、
まだまだ熱が冷めやらず…次は久々に日野に行って来ようかな~♪
岸和田少年愚連隊シリーズの著者、中場利一が描く土方歳三 青春譜です。

表紙の落書きからも大方想像出来るかと思いますが・・・
読みながらニヤついてしまう程アゲアゲの隊士達に会う事ができますよ♪♪

尊皇攘夷を掲げ剣で一旗上げる為、京へ出てから池田屋事件までの
脂の乗り出してきた“これから‼”という前で完了するのも逆に良かったです。

隊士は皆べらんめえ調だし総司や、平助までもが口わるぅ~( ̄□ ̄;)!!
てやんでぇバロチクショー的なノリなのでこの初見で王道の書籍にいくと
かなりの温度差を喰らうこと請け合いです;;;

試衛館は貧しいながらも楽しい道場!?
でも年相応の姿は皆こんな感じかもしれませんね~( ´ー`)

芹沢鴨の焼き討ちや相撲の興行~芹沢一味暗殺は新選組小説では鉄板ですが、
他誌よりギラつき度が抜きん出てる分、皆生き生きと暴れてて
これから争乱の波に呑み込まれて行くのを感じさせない爽快感がありました☆

土方&沖田の掛け合いがまるで夫婦漫才みたいで、
全力で土方さんをからかい、天真爛漫な悪戯を仕掛ける総司Ψ(`∀´)Ψ
・・・かなり萌えます`,、(*´Д`*)’`,、
「総司、てめえ」って何回聞いたかwwでも嬉しそう(笑)

総司が陰で歳三のことを“黒猫”と呼んでいて、
同氏の『黒猫  沖田総司の死線』では総司から見た幕末が題材なのですが・・・
もう絶版してしまって(。>д<)
ずっと探してるのですが見つからないんです。
(Kindle持ってないし…)

それにしてもだ、歳さんの恋のお相手はじゅ…じゅ…14歳!?
それはちょっと…(((-д-´。)(。`-д-)))

コメディ漫画風のエンタメ時代小説なので気分転換の差し本や、
ブレイクタイムに適しているのでは♪

まさに青春グラフィティー
『バラガキ 土方歳三青春譜』★★★☆☆