MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『マスカレード・ホテル』


東野圭吾著『マスカレード・ホテル』
そういえば好きな作家欄に挙げときながら
1つもレビューしていなかったね…。
文庫化するの待ってた割に読み終えたのはごく最近。
大変おもしろく一気に読みきりました♪


都内随所で連続殺人事件が発生――
被害者の共通点は、ある暗号を匂わす2つの数字が羅列したメモ用紙。
この数字に秘められた事件の真相とは…。


都内屈指の一流ホテル「コルテシア東京」のフロントクラーク
山岸尚美にとっても、他人事では済まされない事件となる。
第4の犯行現場の可能性として自身のホテルが浮上し、警察からの潜入捜査協力を上層部が承諾したのだ。


私服刑事の配置に加え、ハウスキーパー・ベルボーイ・フロントの3部門にはホテルの制服を着用する潜入捜査官が送り込まれ、
上司直々に指導係兼 捜査補助に使命された山岸は困惑の色を隠せない。


そしてもう一人、畑違いの業種に苦痛な表情を浮かべるのは
帰国子女で語学堪能、精悍な顔つきだが刑事特有の鋭い眼光を放つ、
フロント潜入捜査員、警視庁捜査1課 敏腕刑事の新田浩介。

笑顔と心からのサービス精神でお客様をおもてなしするホテルマ

己の使命はあくまで犯人確保で人を疑うのが仕事だと豪語する刑事


互いのプロ意識が衝突しまるで水と油のこの二人が・・・
“本物の仕事”に直に触れリスペクトという化学変化を起こし、名コンビを結成して事件解決に動き出します‼

ホテルには様々な人が訪れます。
一癖有りそうなお客には、新田目線で警戒しながら読むのも楽しかったし、お客様を建てて宥める尚美の接客スキルに相槌を打ちながら読むのも
とてもおもしろかった。

例外を除いてはビジネスホテルの利用頻度の高い私ですが、
ちょっと贅沢にラグジュアリーなホテルで一流の接客を受けてみたいな~
なんて思ったりして(*^^*)

刑事と異業種のスペシャリストのコンビといえば「ガリレオ」を連想してしまいますが、此方もシリーズ化されるといいなー♪

マスカレードとは・・・“仮面” “虚構” “変装”
意味を見返すとタイトルの秀逸さと、きっちりハンカチが畳まれて行く怒濤のラストに指先が震えます。

サスペンスというよりは、偽りの見破りと騙し合い???
下手に犯人の詮索せずに最後までハラハラドキドキのテンションのまま、ラストまで引っ張ってくれた筆力は流石、東野圭吾さんですね!

続編では、このコンビの過去が短編になっているとか…
ちょっと間置いてからと思ったけど、どおしようッ(/≧◇≦\)

自己読書、今季ナンバー1かも♡
『マスカレード・ホテル』★★★★★