MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『くちびるに歌を』


ミステリー作家乙一氏の別名義
中田永一著『くちびるに歌を』を読みました。
2012年の小学館児童出版文化賞を受章した作品で、
間もなく公開される同名映画の原作小説です。


物語の舞台は長崎県五島列島の中学校。
合唱部の顧問 松山先生が産休に入る為、先生の幼馴染みで東京の音大を出たピアニストという、黒髪の美しい美貌の臨時教師に校内は色めき立っていた。
女子生徒のみの合唱部をこの美人講師が顧問として指導するという事で、
合唱コンクールを3ヶ月後に控えた女子部員にとって、不安を感じずにいられないある事態が起こります。
柏木先生を目当てに、男子生徒の入部希望者が続出するのです・・・


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合唱部生徒の家庭環境や交遊関係を絡めた群像形式で物語は進みます。
実際にNHK全国学校音楽コンクール中学校の部で課題曲となった
アンジェラ・アキさんの名曲『手紙  ~拝啓 十五の君へ~』をモチーフに小説化されたそうです。
歌の歌詞を理解する為、15年後の自分に宛てた手紙を宿題として出された部員達は、誰にも言えない不安や悩みを未来の自分にしたためていく…。
 

青春を謳歌するストーリーは今はちょっと眩し過ぎて(*/ω\*)マブシー!!
普段あまり読まない分野なのですが、これは読んで良かった‼
同年代の読者にはリアルな目線で、成人読者には当時の自分を振り返りながら…全ての世代に楽しめる青春ノベルでした。

想いを込めて歌われた歌や演奏を聴くと、自然と涙が出るんですよね~。
映画館で耳にする彼等の歌声は…想像するだけで涙が・・・
予告動画を見てきましたが早くも目頭が熱いし(`;ω;´)
 

私が通ってた中学は学校行事として全クラスが課題曲と自由曲を壇上で歌い、合唱コンクールは希望制だったかな!?
最初は照れがあったり練習に来ない子もいたり(かくいう私も…)、
全然揃わなかった旋律がピタッと合った時の何とも言えないあの感じ♡
翼をください」だったかな!? 懐かしいなぁ~♪
 

今の私は15の自分が納得して貰える様な大人になれているのかな…( ̄▽ ̄;)
映画は2月28日全国ロードショーです♪
くちびるに歌を』★★★★☆