MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『鸚鵡楼の惨劇』


イヤミスの女王” こと真梨幸子史上最も危険なサスペンス
 『鸚鵡楼の惨劇 オウムロウノサンゲキ』
約30年程前、西新宿 十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で起こった殺人事件。※フィクションです
忌まわしき未解決事件の記憶が新たな悲劇を引き起こし、その全貌が明らかになる時、かつてない驚愕と戦慄に襲われる!!


※以下一部ネタバレが含まれますので未読の方はご注意くださいm(__)m

「私の息子は 犯罪者になるに違いない」 

↑キャッチフレーズを見ただけで絶対おもしろいって事は解っていたのだよ。
ただ真梨さんの場合、精神的に・・・(>o<";;)
嬲るにしても甚振るにしても例え同性だろうがいっさい容赦なし!
のっけから不快感全開の真梨幸子ワールドが炸裂☆☆
でも読み出したら止まらないよ――♪

内容を要約すると……
人気エッセイストの蜂塚沙保里は、西新宿の高級マンションでセレブ生活を送る一方、凶悪な犯罪者として世間を震撼させた元恋人河上航一の呪縛に囚われていた。
何の接点もないはずの4才の息子が、かつて愛した異常性癖者の男にどんどん似ていく事に畏怖と嫌悪感を募らせていく。
そして佐保里が第2子を身籠ったその年、河上の出所を知る…。

愛憎劇を描かせたらこの方の右に出る人いないでしょ!?ってぐらいドロッドロな相関図に、読み手の不快感を煽りまくる語彙力が憎たらしい程に秀逸!肝心のミステリーの方もかなり周到に作り込まれてました。
私、この人が犯人かも!?って睨んだ人 3回ハズしたし;;
多分わたしは探偵には向いていない^^;

探偵といえば1つの部屋に一堂を介して、「犯人はこの中にいる!」って館ミステリーではお馴染みの探偵キャラが初めて登場したのも新鮮でした。
(少々無理強いなミスリードもあったけど…)


真梨幸子さんの小説あるある
職業が物書きで高層マンションに住みがちw
女同士のドロドロ劇たっぷり堪能しました♪
実はこっち系も好き♡
 

オウムって80年も長生きするって知ってた!?
『鸚鵡楼の惨劇』★★★★☆