MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『教団X』


前回に続きピース又吉推薦図書、読破第2段☆
中村文則著『教団X』読了です。
アメトーーク読書芸人の回では、確かオードリー若林さんの愛読書NO.1に紹介されてたと記憶してますが…。
帯には「又吉直樹さんマジオシ‼」若林くん・・・
(増刷では若林さんも帯書いてましたね。)

 
さらに連名でその又吉先生イチオシの「西加奈子さんイチオシ‼」
そこまで仰るのなら、積読本減らすまで買い控えしようと思ってたけど…
やっぱり衝動買いしちゃいました。

いつもの様に大まかな筋書と私個人の感想を交えて書くんですけど…
今回は少々辛口になると思いますので、今積読中の方や先入観を持ちたくない方はこれ以上先は読まないで下さいね。
 




テレビで紹介されてたし、書店のPOPも著名人が絶賛してる、今売れてる話題の本だし…って気になってた方も多いんじゃないでしょうか?
実はこれ全部私の事なんですけど
いや~芸能人の影響力って凄いですねー!
又吉さんや若林さんが“おもしろい”と絶賛するのと、今まで私が読んできた“おもしろい”のとは毛色が違うって事をすっかり忘れてました(-  -;)
同等のレベルで見てはいけない人達だったよ。

あくまで主観ですが純文学に免疫がない方はもれなくアレルギー出るかも^^;
好き嫌いが大きく分かれると思います。
私の場合→→→読了後ひとこと。
「あ〰♪やっと明日からこの本開かなくてすむわ~ヽ(´▽`)ノ。・゚・」
というより状態より以下お察し下さい…。



BOOKデータベースをもとにあらすじを紹介すると・・・
自分の前から突然姿を消した恋人を捜す主人公楢崎は、とある宗教団体に彼女らしき人物が…との情報を入手する。
面会を求めその教団を訊ねると既に彼女の姿はなく、教団を欺き独立したというある男のもとへと行った事実を知る。
その組織は公安からマークされ身を隠す様に存在するカルト集団 通称“教団X”
楢崎含めそこで出会う4人の男女は二つの相反する組織に翻弄され、そして遂に教団は暴徒化し国家を巻き込むある企てへと発展する・・・



新興宗教が題材って所だけ切り取って、自分のなかであれこれ想像して手に取るとちょっと面くらうかもしれませんね。
その中でも私が1番シラケたのが無駄に多い性描写・・・。
純文学や人間を形成する上で生と性は切り離せないものではあるけれど、こんなにしつこく尺とる必要が在るんだろか?まじ苦痛。
そんで、話があっちこっち飛ぶから一気に読まないと迷子になるね(>o<")

趣味嗜好は十人十色なので「超おもしろい一気読み!」って人もいれば、
「つまんねー‼2度と読むか!」って人もいると思いますが万人受けはまぁあまりしない本なのかなぁとは思います…。


宗教、宇宙、脳化学、素粒子、紛争、貧困、戦争、靖国、社会情勢…ととにかく多岐に渡り、登場人物の言葉を借りて作者の思想も折り込まれてるって印象かな?
でも色々詰め込んだせいでスッキリ終わってないように感じて、単行本なので解説がないのと私の解読力が無いのもあって・・・
何が言いたいのかさっぱり解らん(作者のファンの方ゴメンナサイ)
対比でいうと参考文献6:性描写3:作者の思想1って感じ?

読んだ方がいらしたら是非感想をお聞かせ頂けたら幸いです。

かなり難解でしたが挫折せずに読めた私GJ!!
中村文則『教団X』★★☆☆☆