MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『ありがとう!わさびちゃん』


着ぐるみにくるまれたこの可愛い子猫
“わさびちゃん”をご存知でしょうか。
私は2年位前にTwitterで知りました。
カラスに襲われた野良猫を保護した“母さん”と“父さん”のその大きな愛に包まれ、天使になった子猫の生きた証が綴られています。

以前室内犬を飼っていた事もあり、ボランティアで里親探しをされている方から何気無くですが、私にも声が掛かりました。

愛犬をなくし今年で3回忌年になります。
あんな辛い思いをするなら二度と生き物は飼わないと誓ったのに、ペットがくれる幸せな時間も沢山知っているので無性に飼いたくなる時があります。
実は今です。

わさびちゃんは生後2~3週間の捨て猫(野良猫)で、カラスに襲われ叫び鳴いていた現場に“母さん”と“父さん”が駆けつけ、重傷の子猫を救出したその足で動物病院へと運ばれました。

鋭い嘴で口の中を何度もつつかれ、口内を無惨に破壊された子猫を保護し、毎日の通院と数時間毎のカテーテルでの給餌、地面に叩きつけられた外傷のケア等…飼い主であれば当然の看病も、この時はまだ野良猫を保護したに過ぎなかったママとパパ。

これだけでも本当に凄い事で、なかなか真似できることではありません。
動物病院は当然ながら人間の保険証は使えませんし、正直お金もかかります。

野良猫だったわさびちゃんは外敵に襲われる以前の様々な要因もあり、ママとパパの家族でいられた期間は僅か87日間しかありませんでした。
文中で看病日記は15頁に凝縮されていますが本当に大変だったと思います。
献身的な看護の成果で、少しずつ回復してきたわさびちゃんが見せる安心感に満ちた表情がすごーく可愛いんです♡

表紙の着ぐるみ姿は、給餌時の頭の固定と喉の痛みを緩和する為、裁縫が得意なおばあちゃんのお手製タラコおくるみです。
他にも可愛い画像が沢山掲載され、短い命だったけど優しい御家族に出逢えてわさびちゃんは幸せだったと思います。
 



私ももう少し色んな面にゆとりが持てたら、また我が家に迎えたいな~と思います。その前に自分も家族つくらなきゃ
ですけど(;'∀')
私が飼ってあげれなかった猫や犬達にも優しい家族が見つかりますように☆

あとがきより
『沢山の人達に愛されたわさびちゃんは幸せだったと同時にわさびちゃんと過ごせた自分達こそ幸せだった』
と綴るママとパパに、心からの敬意を送りたいと思います。(死後1ヶ月でもう書籍化ってのが悩んだ末ででしょうけど…そうだよね、うん、そうに決まってる!!)

いつかまた桜並木を一緒にお散歩したいな~♪
『ありがとう!わさびちゃん
カラスに襲われた子猫は天使になった』★★★★★