MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

レビュー『娼年』


石田衣良著『娼年
松坂桃李さん主演で同名舞台・映画化
読んでみたのはちょっとした興味本位です。
映画を観に行く予定はとくにありませんが…
桃李くん・・・頑張ったね。


BOOKデータベースをもとに要約すると…
主人公二十歳の大学生 森中領は恋愛や学業に退屈を感じ、ほとんど大学にも行かずうつろな毎日を送っていた。
そんな中、バイト先のバーに同級生のホスト田島進也が御堂静香を伴い来店。
後日、今度は一人で店を訪れた女に誘われるがまま着いて行った先は「Le Club Passion」という会員制クラブ。
静香にスカウトされ、男娼として働くことになったリョウは女性達を介して自分の存在価値を見出だしていく・・・


小説は初めましての石田さん。
200ページの厚みなのであっという間に読めちゃいます。
後輩が映画をみてきたらしくどんな感じなのか聞いてみたら、ほぼ画面が黒と肌色と言ってたので私は原作までに留めておきます…


率直な感想はすごく奥深い・・・。
コールボーイの話なのでけっこう際どい単語や描写のオンパレードだけど、文章がとても女性的で、神聖で、私が読んだ限りではあまり変ないやらしさは感じませんでした。
例えるなら、ダビデ像やミロのヴィーナスを性的な目で見ていないのと同じ感覚で読めたのが、最後まで挫折せずに読了できた所以かな。
まぁ世の中には色んな趣味嗜好の方がいるよね…って感じで。


娼年』の続編『逝年』『爽年』もあるようです。ご興味のある方は是非♪

R指定映画はちょっと勇気が^^;
石田衣良娼年』★★★☆☆