MIYABIの部屋

いつの日もこの胸に流れてるメロディー

読書

レビュー『夢を売る男』

百田尚樹著『夢を売る男』「1度でも本をだしたいと思った人は、読んではいけない」そんな事がカバーに書いてありました。こちらも文庫化したのを機に購読です。出版業界の裏側を毒舌満載で描く長編ブラックコメディ小説でした。見出しこそ思った事はありませ…

レビュー『百年法 』

山田宗樹著『百年法 』上下巻(角川文庫)単行本の時からずーっと気になっていました。文庫化したのを契機に購読。名だたる著名人から寄せられた賞賛の帯文に期待して読み始めましたが、ナルホド評判通りの面白さでした!書評サイトでも高評価のようですね☆※以…

レビュー『謎解きはディナーのあとで』

東川篤哉の大ヒット推理小説『謎解きはディナーのあとで』ドラマ・映画・演劇化もされ現シリーズ3冊が刊行されております。1話完結の6編成短編形式で、通勤タイムにサクッと読了。2011年には本屋大賞を受賞し、100万部を超える大ベストセラー。小学館から発…

レビュー『人斬り以蔵』

司馬遼太郎著『人斬り以蔵』幕末四大人斬りとして京を震撼させた“人斬り以蔵”こと土佐郷士岡田以蔵丸ごと長編なのかと思いきや、戦国から明治維新の動乱を駆け抜けた志士達が題材の8編成短編集でありました。著者の不朽の名作『竜馬がゆく』で見せた存在感が…

レビュー『ありがとう!わさびちゃん』

着ぐるみにくるまれたこの可愛い子猫“わさびちゃん”をご存知でしょうか。私は2年位前にTwitterで知りました。カラスに襲われた野良猫を保護した“母さん”と“父さん”のその大きな愛に包まれ、天使になった子猫の生きた証が綴られています。 以前室内犬を飼って…

レビュー『心を整える。』

『心を整える。 勝利をたぐりよせるための56の習慣』(幻冬舎) 長谷部誠 S59.1.8 静岡県出身背番号17 サッカー日本代表主将ドイツ ブンデスリーガ アイントラハト・フランクフルト所属 MF 朝の情報番組のスポーツニュースで長谷部選手の結婚報道を知り、長谷…

レビュー『ようこそ、わが家へ』

池井戸潤著『ようこそ、わが家へ』今春ドラマ化されると聞き、再読かねて流し読みしました。Welcome!という割には装丁がやや暗め・・・“我が家”に激しい憎悪を抱き執拗な嫌がらせを繰り返す、顔が見えない“名無しさん”を一家総出で撃退する長編サスペンス…

レビュー『ナミヤ雑貨店の奇跡』

まだ今年に入って一月が経ったばかりですがワタクシ的今季ベスト小説トップ3に入るであろう1冊と早くも出会ってしまいました!!東野圭吾…どうしたらこんなに素晴らしい作品を貴方様は次々と生み出せるのでしょうか・・・(号泣)この本を読めた事、出逢えた…

レビュー『くちびるに歌を』

ミステリー作家乙一氏の別名義 中田永一著『くちびるに歌を』を読みました。2012年の小学館児童出版文化賞を受章した作品で、間もなく公開される同名映画の原作小説です。物語の舞台は長崎県五島列島の中学校。合唱部の顧問 松山先生が産休に入る為、先生の…

レビュー『マスカレード・イブ』

東野圭吾著『マスカレード・イブ』前作では殺人事件の犯行現場予告に一流ホテルが名指しされ、警視庁捜査1課刑事・新田浩介とコルテシア東京/フロントクラーク・山岸尚美がコンビを組んだマスカレード・ホテルのエピソードゼロなお話。 ―すべてのストーリー…

レビュー『金色の獣、彼方に向かう』

恒川光太郎著『金色の獣、彼方に向かう』2011年の同名小説の文庫版です「日常に潜む異世界」を描く鬼才、恒川光太郎の世界観満載の1冊となっていました! ※Bookデータベース+αの紹介になりますが… 未読の方は御注意くださいm(_ _)m モンハン好きの私の頭に…

レビュー『民王』

池井戸潤著『民王たみおう』をご紹介します。池井戸さんと言えば半沢直樹や花咲舞を世に出した銀行小説が定石ですが、此方は政界を題材にした長編政治エンタメ小説です。相変わらず『痛快』の一言に尽きます♪ここのところ相次ぐ政治家の不祥事に辟易していま…

レビュー『インドなんて二度と行くか!ボケ!!』

ちょっと笑える本をひとつ♪さくら剛著『インドなんて二度と行くか!ボケ!! …でもまた行きたいかも』書店で見た時のインパクト!! 思わず二度見しました。なんかこの表紙も…いい顔してますよね(笑)さくら氏はこのインド編で初見して以来何冊か読ませて頂きまし…

レビュー『マスカレード・ホテル』

東野圭吾著『マスカレード・ホテル』そういえば好きな作家欄に挙げときながら1つもレビューしていなかったね…。文庫化するの待ってた割に読み終えたのはごく最近。大変おもしろく一気に読みきりました♪都内随所で連続殺人事件が発生――被害者の共通点は、ある…

レビュー『総司 炎の如く』

秋山香乃著「総司 炎(ほむら)の如く」 新選組1番隊組長 沖田総司を題材にした時代小説です。 土方歳三の生涯を描いた「歳三 往きてまた」藤堂平助の生涯を描いた「新選組 藤堂平助」 “新選組三部作”の1つで3作とも読み応え十分です!学生の頃、日本史は苦手…

レビュー『イニシエーション・ラブ』

乾くるみ著『イニシエーション・ラブ』今、ちょっと話題になってますよねコレ。その回は見逃したのですが…くりぃむしちゅーの有田さんが番組内で“お薦め本”として紹介され再ブレイクしたとかしないとか…。全部読んでから再読すると、1回目に読んだ話と内容…

レビュー『秋の牢獄』

恒川光太郎著『秋の牢獄』を再読しました。時節的にジャストナウな装丁と秋の気配漂う珠玉の3作を収録した短編作品です。主人公がある囚われた異空間の駕の中に棲む鳥のような…何とも不思議でちょっと薄暗い怖さを感じさせる3つの物語。以下、大まかなあらす…

レビュー『世に棲む日日』

明日、10月27日が2015年大河ドラマヒロイン…の兄、 吉田松陰の祥月命日に因んで司馬遼太郎の長編時代小説 『世に棲む日日』のレビューを書きたいと思います。全4巻、長州の異端児 吉田松陰とその門下生で 明治維新の立役者 高杉晋作の生涯が描かれています。…

レビュー『もものかんづめ』

日曜の夜、家にいるとついつい見てしまう「ちびまる子ちゃん」と「サザエさん」のフルコース♪まるちゃんは作者のさくらももこ氏の分身的な呑気で楽天家な女の子(*´∀`)そんなさくら氏のエッセイストデビューがこちらの『もものかんづめ』です。さくらももこ…

レビュー『スタープレイヤー』

物語のフロンティアを拓き続ける鬼才・恒川光太郎が10年越しで挑む、果てなき創世記!ファンタジー小説の地図を塗り替える超大作シリーズ、堂々開幕!(角川公式HPより引用)http://www.kadokawa.co.jp/sp/2014/starplayer/突然ですが、10の願い事が叶うとした…

レビュー『その日のまえに』

昨年の大ヒットドラマ「とんび」の作者 重松清『その日のまえに』感想です。残念ながら見逃してしまったのですが今年の春に、佐々木蔵之介さん壇れいさん主演でSPドラマにもなりましたね。社会に出てそれなりに年を重ねると、お別れの席に参列する頻度が増え…

レビュー??『モンハンあるある』

こんな本見つけました。フフッ(  ̄▽ ̄)ってなった。『モンハンあるある』はへたれハンターの私でさえフフッ(  ̄▽ ̄)って笑ってしまう“あるある”を画像とシュールな解説でモンハンユーザーなら思わず「あるある~」って言っちゃうネタ(?)がまとめられてます。…

レビュー『震える牛』

相場英雄『震える牛』―BSEとは牛海綿状脳症Bovine Spongiform Encephalopathyの略で、簡単に説明するとこの病気に感染した牛の脳がスポンジ状となり、脳の異常から様々な障害をもたらしやがて死に至る。 数年前、脚をガクガクとよろめかせる牛の映像が連日…

レビュー『死神の浮力』

クールで雨男な死神、千葉が帰って来た!伊坂幸太郎の100万部を突破したベストセラー『死神の精度』の続編です。前作は6作の連作短編でしたが今回はがっつりの長編となっております!「死神」と聞くと黒いフードに大鎌を携えたドクロの形状を想像しますが、…

レビュー『オーデュボンの祈り』

久しぶりに伊坂幸太郎を読みました。「重力ピエロ」「ゴールデンスランバー」に代表される映画も面白かったですが、やはり小説には文章でしか現せない言葉の演出と驚きが散らばっていて、ページを捲るのが楽しみになりますね。 冒頭から伊坂幸太郎の世界観満…

レビュー『壬生義士伝』

取引先の方にお勧め頂いた『壬生義士伝』、 浅田次郎さん初めての時代小説だそうです。 実は映画でしか観た事ありませんでした。 新選組といえば土方歳三や沖田総司、局長の近藤勇が先ず頭に浮かびますよね。この小説の主役は吉村貫一郎。浅田先生のご長女が…

レビュー『魍魎の匣②』

前回、本編の内容以外の所に熱が入ってしまい(--;)2度に分けてレビューをさせて頂きます。順番が逆な気が致しますが(^-^;主要な登場人物を簡単に紹介しますと、中禅寺秋彦 チュウゼンジ アキヒコ中野の古本屋「京極堂」の店主。日常的に和装を着用し、芥川龍之介を…

レビュー『魍魎の匣』

本日は私の大好きな長編推理小説をご紹介致します。妖怪小説の巨匠、京極夏彦先生の代表作中の代表作、映画やアニメ、コミック化もされました百鬼夜行シリーズの第2段となる『魍魎の匣』でございます!書店の「き」の作家欄にドドーンと鎮座する弁当箱か‼┌(`…

レビュー『テティスの逆鱗』

美容整形の天国と地獄―テティス―ギリシャ神話の美しき女神、彼女の婚礼で最も美しい女神をめぐる参列女神達の争いが白熱し、トロイア戦争を引き起こしたともいわれる悲劇の女性。美は一日にしてならず・・・食事、運動、睡眠、化粧品とあらゆる美容法が後を…

レビュー『いつでも会える』

このレビューを載せようか 載せまいか…凄く悩みましたが、、、 ご紹介させていただきます。 DVDも出てます 『いつでも会える』はボローニャ国際児童図書展で、児童賞・特別賞を授賞した 絵本作家、菊田まりこさんの100万部を突破した児童絵本です。何故 書く…